001_小学生に教える簿記~イントロダクション~

1_会計・経営管理

 お金。あれば嬉しいし無ければ困る。とかく日本人はお金に対してネガティブなイメージを持っていると言われている。しかし、それは大きな思い違いであることを最初にお伝えしたい。

   お金は単なるツール(道具)でしかない。

 お金そのもは、主に次の役割を持っている。

 1.尺度(ものさしのようなもの)
  「もの」や「サービス」の価値を表す時にお金の量で表すことで、いつの時代の世界中
  の誰でもが理解することができる。

 2.交換の媒介
  お金を通して「もの」や「サービス」と交換することができる。

 3.価値の保存
  お金をためておくことで、その金額に応じた価値を持っていることができる。

 ※詳しくはYouTubeチャンネルでも解説している。

 では、なぜ日本人はとかくお金に対してネガティブなイメージを持っているのか。それはお金そのものではなく、大きくはそれを手に入れ、使う人の「気持ち」によるものだと考える。

 前提として、あくまで私見だが、日本という国は、海に囲まれた国土に少ない数の民族が長い間文化を育んできた歴史があるため、よく言えば思いやりがあり悪く言えば過干渉な世の中を形成している。このため、平等意識や他者と比較する気質が強く、極端な性質の人たちを無意識に排除する傾向を持っている。マスコミがそれをさらに煽り、印象操作をしていることも否めない。

 この気質をベースに幼いころから教育を受けてきた日本人はお金に対して嫌悪する気質を持ったまま大人になり、世界一勤勉・勤労でありながら潤沢なお金を持てず、言われるままに税金を取られてさらに困窮し、死ぬまで(自分の家族のことを思えば死んだ後のことまで)生活の心配をすることになってしまう。(一方で周辺国に集られ、国内の反日勢力、反日外国人に甘い汁を吸われているのに)

 お金持ちを揶揄する傾向、犯罪にお金を絡めた報道、貧乏は良いことだ(清貧なんて言葉も)、お金をもらって何かをすることは汚い、小遣いをもらわないと手伝わない子供…お金に纏わるネガティブキャンペーンを書き出したらキリがない!・・・が、果たしてお金は悪いものなのか。そこで冒頭に戻るが…

   お金は単なるツール(道具)でしかない。

 どんな手に入れ方(増やし方)をしようが、どんな使い方をしようが、それは「人の気持ち」(考え方)によって良くも悪くもなる。(この良し悪しも他人に迷惑・被害をもたらさない、他人がハッピーになるなどの側面で捉えるため1つの面だけを見ても判断できず曖昧なのだが。)

 そこで、このテーマを通して、子供のうちにお金の役割を意識する土台をもってもらい、お金に対するネガティブイメージを持たずにどうすれば十分なお金を得られ、どうずれば自分の人生を豊かにするお金の使い方ができるのかを考えられる一助になる記事を書いて行きたい。

 前置きが長くなり過ぎてしまったが、「簿記」は会計というルールに沿って世の中のあらゆる行動をお金というものさしで記録する手段であり、これを学ぶことによって世の中の動きに沿ったお金の流れを把握できるようになり、お金の本質、経済を理解し自分で考えられるようになってほしいと思う。

 このテーマでは、最近プログラミングやインターネットゲーム、SNSにはまっている小学5年生の男の子「ゆうぢん」とITエンジニアをしている親戚のおじさん「じ」の対話形式で進んでいく。

 

 

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